「完全無欠のエース」と呼ばれたプロレスラーがいた。その名はジャンボ鶴田(本名・鶴田友美)=写真左。引退後間もなく、49歳の若さで2000年5月にこの世を去った。
兄・鶴田恒良さん(75)が営む故郷・山梨県山梨市のブドウ直売所「ジャンボ鶴田園」に、雄姿を伝える写真パネルが並ぶ。他界して25年が経つが「販売期の8~9月には、弟をユーチューブで知った若者が結構来ますね」。
故・ジャイアント馬場選手が率いた全日本プロレスに所属した鶴田選手。全盛期は196センチ、127キロ。市内の日川高では強豪のバスケット部で活躍した。中央大在学中にアマレス日本代表としてミュンヘン五輪に出場し、卒業後の1973年にプロレスデビューした。
団体の危機、ジャンボの意地
「弟は子どもの頃から『気は…